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2005年 05月 24日
瀬尾まいこの第4作。
いつも感じることだが、瀬尾まいこは、人と人とのつながりに気づく瞬間を書くのがうまい。彼女のこれまでの経験が反映されているのだろうが、この人と人とのつながりに気づいたときのそれぞれの人が持つ、相手に対する気遣い・思いやり・優しさが、読むものの心を打つ。 瀬尾まいこの書く人物は、多く一般的な「つながり」で生きてはいない。そのどこか欠けたところのあるつながりのなかで、普段気づいていない、他人からの自分への気遣いや配慮を、ふと意識したときのその人物の取る態度が、素直でやさしい。きっと、そこがいいのだろう。 なによりも、自分のまわりに普段気づかない自分を大切に思ってくれている人達がいること。それに主人公佐和子を初め、兄や父母が気づいていくこと。それをありがたいと思うその気持ち。それに幸せを感じること。その幸福感が、読む者の心を打つのだろう。(て)
by asadoku
| 2005-05-24 08:15
| 本の紹介(て)
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