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2005年 09月 15日
児童文学の森に分け入った子どもは、胸ときめかせて数ある英国の物語に読みふけった。ナルニアやランサムや「トム真夜」といった英国黄金期の名作の数々に時を忘れた。それでもときおり、新しい実をつける木々にもふと目を留めることはあった。それがピーター・ディッキンソンだった。だが、おどおどろしき表紙絵に何か衒うものをかんじ、今ひとつ手を出しかねている内に歳月は流れ、それらのことごとくは絶版となってしまった。
三十余年のときを超えて、久々に翻訳が現れたのが、本書だった。読んだ。その日から、この本はかつての森の子の宝物になった。 環境破壊が進み、人類の存在も危ぶまれる遠くない未来。十三歳の少女エヴァはある事故で瀕死の重傷を負い、昏睡状態に陥る。だが、エヴァは目ざめた。そして、エヴァがそこに見いだした現実とは?…読者よ、「気高き人」エヴァとともに歩まれよ。(よ) (本書の表紙を見て、献辞を見て、この後の展開に気づく人がけっこういるのでは?表紙絵はジャングル。献辞はジェーン・グドール。)
by asadoku
| 2005-09-15 11:54
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